8代目中村芝翫襲名披露公演を楽しむ

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東京・銀座にある歌舞伎座で観劇

今回は、長い歌舞伎の歴史の中でも初めての父子4人同時襲名。
歌舞伎座は、華やいだおめでたい雰囲気に包まれています。

ぜひ、おめでたい舞台を本場の歌舞伎座で観たいと思って楽しみにしていました。

歌舞伎座

今回は、襲名披露のご挨拶になる「口上」のある夜の部を選んで観劇しました。

『元禄忠臣蔵 御浜御殿網豊卿

『忠臣蔵』を題材にした演目。
去年のこの時期に東京で観た歌舞伎も『忠臣蔵』がベースになる話でした。
年末に近くなると定番化してるんでしょうか。

超がつくベテラン役者さん『片岡仁左衛門』さんが主演。
舞台に出てくるだけで、パァーッっと華やいだ空気が流れます。
後に将軍となるお殿様役。
堂々とした立ち居振る舞いの中に気品もあって、惚れ惚れします。

以前にも舞台を拝見しましたが、演技してるとはとても見えない。
自然体です。
笑う場面も、怒る場面も本当にその場に、お殿様が実在するかのようです。

『片岡仁左衛門』さんのセリフには、時々独特のせりふ回しが入ります。
素人が見ても難しいだろうなと思うほどです。

『市川染五郎』さんが扮する赤穂浪士との会話は、とても緊迫した場面の連続でした。
観ている私も緊張。

『市川染五郎』さんは、去年の舞台『阿弖流為(あてるい)』で初めて演技されてるところを観ました。
それまでは、妹の『松たかこ』さんのお兄様程度の認識。

でも、舞台を観たとたん、その認識はたちまち逆転!
同じ年の12月歌舞伎公演『通し狂言 東海道四谷怪談(とうかいどうよつやかいだん)』を観てその上手さに感動しました。

今、一番注目している若手歌舞伎役者さんです。
『市川染五郎』さんは、1人だけ午前、午後とも出演の4役!
お疲れ様です。

何度も観たくなる、見応えのあるとても重厚な作品でした。

『襲名披露 口上』

襲名を祝って舞台上で、先輩役者さん、『中村芝翫』さんと同年代の役者さんがお祝いを述べます。

『市川左團次』さんは、とぼけたお話をよくされる面白いお人柄。
今回も『8代目中村芝翫』さんがTVでちょっとお騒がせした時のセリフ「不徳の致すところ」を使って、客席を笑わせていました。

ご挨拶のセリフです。

「何卒いずれもさまにおかれましては、ご指導ご鞭撻を賜りますよう、末永くよろしくお願いを申し上げまする次第にござりまする。」

舌噛みそう!
皆さん、スラスラと述べられるので感心して聞いていました。

『盛綱陣屋(もりつなじんや)

『中村芝翫』さんが主演のこちらも重厚な内容の演目でした。

戦国の時代、父親の策略を成功させようと、自ら死を選んだ子供に涙を誘われます。
子役『尾上左近』君の一生懸命な演技で、客席は涙を流す人が沢山いました。
私も思わず、もらい泣き。

「歌舞伎は、何を話しているのかわからない」とよく聞きますが、このお芝居はまさにそんな感じです。
でも、細かい話の流れがわからなくても、話の内容はわかりますし、感動もしました。

話の内容を知るには、劇場で貸出をしているイヤホンガイドがあります。
劇場で販売されているプログラム(「筋書」または「番付」)で知る事ができます。

私はプログラムで事前にあらすじを読んでいましたので、まったく問題なかったです。

『芝翫奴(しかんやっこ)

『中村芝翫』さんの3人の息子さんが、約1週間の週変わりで奴姿で踊る舞踏です。
私が観た時は、次男の『中村福之助』さん。

歌舞伎役者さんの足ってアスリートみたいに筋肉質でスゴイんですよ。
美しく舞うという事は、体幹がしっかりしてるんだと観るたびに思います。

襲名披露公演にふさわしい華やかで若さあふれる舞台でした。

私が座っている席の周囲のお客さんは、初めて歌舞伎を観るという方が多かったという事が会話の内容でわかりました。

普段、歌舞伎を観ることは、敷居が高いかもしれません。
お目出たい襲名披露公演は、普段では共演がなかなか見れない配役があります。
有名な役者さんがたくさん共演されます。
初めて観るタイミングとしては、とても良いと思います。

終演後、周りの席から「良かったわ~」という声がたくさん聞こえていましたよ。

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